PBPの思い出


フランス発祥のブルベというのは知っているでしょうか。
規定の長距離コースを走り定められて時間内にゴールすると
認定がえられる自転車の楽しみ方です。

ゴールの早さを競うわけでは無いのでレースではありません!

日本でも近年は参加者がどんどん増えています。

距離は200kmが一番短く、300, 400, 600, 1000kmなどがあり、
これの最高峰の一つとして、
パリとブレストを往復する
パリ・ブレスト・パリ(PBP)というものがあります。

私は1200km90時間部門にでました。

自転車を購入してから各認定距離をクリアできるようになって2年くらい経過してからでしょうか。
YouTube で見たPBPを走る皆さんの姿を見て感動しました。

年配の女性までも参加しているこのPBPは
世界各国の若い人から結構なお歳の方まで参加するイベントです。

この1200 km をこんな人たちが走れるんだと思い、
映像を見ているだけでもゴールした時の感動が伝わってきました。
なぜか涙が出てきた事を今でも覚えている。

その時単純に思った、PBPに出てみたいと。

まさか自分がブルベを始めた時に
1200 km を90時間以内に走ることなん、
想像もできなかった。

今思うとブルベって
人生そのままそのものなんだなぁと思い返すことがあります。

途中何度も辛いことや絶体絶命のトラブルもありましたが、
それを一つ一つその場で確実に解決していき、
最終的なゴールにつながる、
まさに人生なのかもしれないと。

そしてうれしいことは、
そんな自分を応援してくれる周りの人たち。

本当に一人だけだったらそんなことを達成できなかったかもしれないけれども、
応援があるたびに後押ししてくれた。

私はフランス語は話せず、
片言の英語だけで一見不自由なようにも思えたが、
皆あったかいし、それも含めて楽しめるPBPでした。

それの根底には、フランス人が自転車乗りに対してリスペクトをもっており、
それがフランス語が分からなくても伝わってくる。

この点については日本では感じられないことかもしれないが、
これがあったからこそ私はフランスで1200kmを走れ切れたんだろうと思う。





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